テイルズオブテイルズ シーズン2ピンボール

auじぶん銀行株式会社 様

ニーズや戦略に迅速に対応するため勘定系フロントシステムを刷新
独自のフレームワークで、俊敏なアプリケーション開発が可能に

顧(gu)客(ke)接点の高度化

勘定系システムをコアバンクとフロントシステムに分離
スピーディなサービス展開が可能なシステムでDXを推進

事例のポイント

お客様の課題

  • ニーズや戦略へ迅速に対応するため、容易なアプリ開発環境が必要だった
  • システムが複雑化し、システムの変更・修正の際に時間を要していた
  • システムのバージョンアップの際にシステム停止が必要だった

課題解決の成果

  • 変化に強い構成とするため、コアバンクシステムとフロントシステムに分離
  • 独自のフレームワークを採用し、アプリケーション開発が容易に
  • ローリングリリースにより、無停止でマイナーバージョンアップが可能に

導入ソリューション

  • 勘定系フロントシステム構築プロジェクト

auじぶん銀行株式会社
IT戦略統括本部
IT本部 副本部長

前田 和伸
(所属会社、役職は取材当時のもの)

auじぶん銀行株式会社
IT戦略統括本部 IT本部
IT戦略部兼 IT開発部 次長

吉川 幸伸

auじぶん銀行株式会社
IT戦略統括本部 IT本部
IT開発部 調査役

塚田 優也

※開発当時、システム本部 次世代システム開発部

「CX(顧客体験)をさらに高めるシステム基盤が出来上がりました。
これからもお客様が求めるサービス・商品を『速く』届けるために、
新しいシステム基盤を活用していきたいと考えています」

IT戦略統括本(ben)部(bu)(bu) IT本(ben)部(bu)(bu) 副本(ben)部(bu)(bu)長

前田 和伸 氏(所属会社、役職は取材当時のもの)

背景・課題

システム変更・修正に時間がかかるなど、
保守性が低下し、スピーディな開発の妨げに

 スマートフォンを中心にさまざまな金融サービスを提供するネット専(zhuan)業銀行であるauじぶん銀行。2008年の設(she)立以来、右肩(jian)上がりの成長を続け、2021年9月末(mo)時点で約450万口座(zuo)まで拡大している。

 これまで同行の勘定系システムはパッケージシステムを使用しており、バックエンドの「コアバンクシステム」や、チャネル層(ceng)のWebブラウザやスマートフォンアプリの制御をする「フロントシステム」がオールインワンで構成されていた。しかし、設立(li)以(yi)来長年にわたるカスタマイズによりシステムが複雑化していた、システム全体(ti)が密結合で修(xiu)正(zheng)・変更時(shi)の難易度が高く時(shi)間がかかっていた、データベースのバージョンアップ時(shi)などにシステム停止を余儀(yi)なくされていた場合があったなど、保守性の面で課題があったという。

 そこで同行では、既存システムがEOSを迎えるのを機に、2015年8月より新(xin)たな勘定系システムの構築に向けた検討を開始。勘定系システムのアーキテクチャを一新(xin)してコアバンクシステムとフロントシステムに分(fen)けることにし、前者(zhe)には新(xin)たな勘定系パッケージを採用(yong)、後者(zhe)は新(xin)たにスクラッチ開発することが決定した。その過程のなかでSCSKもメンバーとして参(can)画することになった。

 コアバンクシステムとフロントシステムに分(fen)けた背景(jing)についてIT戦略(lve)統括本部(bu) IT本部(bu) 副本部(bu)長の前田 和伸氏(所属会社、役職は取材当時のもの)は、「従前の勘定(ding)系(xi)パッケージの課題・背景(jing)を踏(ta)まえ、次世代(dai)システムに刷新するにあたっては、新たなニーズや戦略(lve)に機動的に対応でき、将来にわたり競争(zheng)力の源泉(quan)となるシステムインフラを構(gou)築する必要があったため、コアバンクシステムとフロントシステムに分(fen)離することを構(gou)築方(fang)針にしました。部(bu)品(pin)化・疎結合などシステム構(gou)造の抜(ba)本的な見直しを行い、スケーラビリティ・柔軟(ruan)性の確保を行うことで、システム投資削減、開発スピードアップ、システム安定(ding)稼働、大(da)規模更改不要となる効(xiao)果を期(qi)待しました」と振り返る。

解決策と効果

独自のフレームワークで、アプリ開発を容易に
先進性、拡張性、セキュリティに配慮した基盤に

 フロントシステムの重要性についてIT戦(zhan)(zhan)略統(tong)括(kuo)本(ben)部 IT本(ben)部 IT戦(zhan)(zhan)略部 兼 IT開(kai)発部 次(ci)(ci)長の吉川 幸伸氏は次(ci)(ci)のように話す。

 「リアル店舗をもたない当行にとって、フロントシステムはお客様(yang)とのメインの接(jie)点であり、預金、融資(zi)、為替をはじめ、くじ・公営(ying)競技、決済サービスのシステム間連携、セキュリティサービスなど多種多様(yang)な業務に利用されます。そのため、フロント部分を戦略領域として位置付(fu)けて、スクラッチで開(kai)発することにしたのです。さらに内部連携については、API化を行うことで柔軟なカスタマイズ、開(kai)発スピード向上が図れると考えました」と話す。

 このフロントシステムの開発(fa)を託されたのがSCSKだった。SCSKをパートナーに選定(ding)したのは、メガバンクへのフレームワークや認証(zheng)基盤の導入実績があり信頼感(gan)が持てたこと、JavaEEの各(ge)要(yao)素の緻(zhi)密(mi)な分析に基づく高度(du)な知見に裏打ちされた提案を評価したことなどが理(li)由(you)だという。

 こうして2017年7月に新たな勘定系フロントシステムの構築(zhu)プロジェクトがスタートした。では、フロント系システム構築(zhu)にあたりauじぶん銀行(xing)では、どのような要件を重視していたのだろうか。

 「新たなニーズや戦略に機(ji)動(dong)的に対応できるようにするための先進性、拡張性、アプリケーションの高(gao)い生(sheng)産性、インターネットバンキングを提供(gong)するためのセキュリティの確保を特に重要視していました。これらを実現し、長期にわたって維持するためには、アプリケーションの土(tu)台(tai)となるフレームワークを計画段階から検討し、アプリケーション開(kai)発時点において構築しておくこと。また、アプリケーションとフレームワークの実装においてOSSを排除し、JavaEEの機(ji)能ベースに実装する必(bi)要があると考えていました」と話すのはIT戦略統(tong)括本部(bu) IT本部(bu) IT開(kai)発部(bu) 調査役の塚田 優(you)也氏(shi)だ。

 そのため、ネットバンク特有の要件として、JAX-RS、APIに対(dui)する拡張性をフレームワークにもたせた。これにより開発(fa)者は容易にアプリケーションを開発(fa)できるようになる。さらに、細(xi)かなバージョンアップが可(ke)能な「ローリングリリース」にも対(dui)応できるようにした。従来は毎月(yue)1回メンテナンス時(shi)間を設け、システムを完(wan)全(quan)に停止(zhi)してバージョンアップをする必要があったが、軽微な修(xiu)正であれば毎日でもバージョンアップできるようになる。この2つを備えることで、大幅な拡張性が期待できる。

 プロジェクトは、2018年(nian)から2019年(nian)にかけて設計(ji)・構(gou)築、2020年(nian)後(hou)半(ban)から総合切替検(jian)証、移行リハーサルなどを行い、2021年(nian)5月(yue)に無事サービスインすることができた。

 プロジェクト期(qi)間(jian)全体(ti)を通じて、SCSKの対応(ying)も高く評価されている。

 「開発期間を通して、変更(geng)管理(li)/現行システムの追付き案件の取り込みが多く、プロジェクト管理(li)や人の調(diao)整(zheng)が大変だったかと思います。プロジェクト期間が非常(chang)に長(chang)かったためメンバーの変更(geng)などもありましたが、スムーズに進めてもらえました」(吉川氏)

 また、サービスインを半年後に控えたころにGoogle Chromeブラウザに仕(shi)様変更があり調査したところ、開発完了(le)している一部の商(shang)品サービスに影響があることが分(fen)かった。

 「このとき、SCSK担当者から素早く対(dui)処策について複(fu)数の提案を受け、影響度合いや、メリット・デメリットについて適(shi)切に確認(ren)でき、スケジュールに影響を及ぼすことなく対(dui)処できました」(塚(zhong)田氏)

図:SCSKが担当した勘定系フロントシステムと認証サーバー
図:SCSKが担(dan)当した勘定系フロントシステムと認証サーバー

今後の展望

サービス・商品を『速く』届けるために
アジャイル開発、内製化への取り組みも強化

 auじぶん銀行は、スマートフォンを中心とするインターネットバンキングに特化した金(jin)融(rong)サービスを提(ti)供する銀行であり、これまでも顧客(ke)接点(dian)となるフロントシステムをとくに重視していた。今(jin)回運用(yong)(yong)を開始した新しいフロントシステムについて前田氏は、「CX(顧客(ke)体(ti)験)をさらに高める基盤が出来上がったので、これからもお客(ke)様が求めるサービス・商品(pin)を『速く』届けるために活(huo)用(yong)(yong)していきたいと考えています」と抱負を述べる。

 今後(hou)について吉川(chuan)氏(shi)は、「これからは新(xin)たな顧(gu)客ニーズや事業戦略(lve)に応(ying)える機動(dong)的(de)なシステム基盤の重要性(xing)が高まることが予想されます。今後(hou)はアジャイル開発、内製化の取(qu)り組(zu)みについてもSCSKと共同で検討(tao)し、顧(gu)客ニーズにあったサービス・商品を迅速に提(ti)供(gong)することをテーマに取(qu)り組(zu)んでいく予定です」と話す。

 また塚田氏は「SCSKは、新しいシステムを構築・運(yun)用・保守(shou)するにあたって、システムの設計・開発から運(yun)用管理までを一(yi)貫(guan)して対(dui)応いただけます。これからも末長(chang)く良い関係を続(xu)けていこうと思います」とSCSKに期待を寄せる。

 今回運用を開始(shi)した拡張(zhang)性(xing)・アプリ生(sheng)産性(xing)の高い新しい勘定(ding)系システムは、auじぶん銀行が目指(zhi)す顧客体験(yan)を重視(shi)したサービス・商(shang)品の提(ti)供基(ji)盤(pan)として大いに貢献していくことは間違いないだろう。

SCSK担当者からの声

銀(yin)(yin)行業という社(she)会インフラを担うお客(ke)様にとって、フレームワークをフルスクラッチするということはチャレンジングな取り組みであったと思います。そのパートナーとして弊社(she)を起用(yong)いただけたことは光栄(rong)であり、担当行員様には目(mu)指す銀(yin)(yin)行の姿を熱(re)く語っていただき、どのような仕様にするか活発(fa)な意見交換により構(gou)築を進めることができました。今後もお客(ke)様が目(mu)指されるエンドユーザが求めるサービス・商(shang)品を「安全に」「速く」届けられるシステム構(gou)築に取り組んでまいります。

金融システム第一事業本部 銀行システム第二部

高(gao)尾 健一


お客様プロフィール

auじぶん銀行株式会社

所在地:東京都中央区日本橋1丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階
U R L:

2008年にKDDI株式会(hui)社(she)と株式会(hui)社(she)三菱(ling)UFJ銀行(xing)により共(gong)同(tong)で設立されたネット専業銀行(xing)。右肩上がりで成(cheng)長を続け、現在は口(kou)座数(shu)約450万口(kou)座、預金残高(gao)約2兆(zhao)円(いずれも2021年9月末時点)を達(da)成(cheng)している。『じぶんのいる場(chang)所が、行(xing)く場(chang)所が、ぜんぶ銀行(xing)になる。そういうスマホの自由さ、便利さを銀行(xing)にも。』という思(si)いを込めて、ブランドメッセージ「銀行(xing)を連れて、生きていこう。」を掲げ、生活の中(zhong)心となったスマートフォンを中(zhong)心としたさまざまな金融サービスを提供している。

 2022年(nian)2月初版